初めてMT4を開いたときに出てきたのは、真っ黒の画面に緑の折れ線が表示されているだけのチャートで、ツールバーには謎のアイコンとマーク。自由度が高すぎて何をしていいか分からず、棒立ちのまま時間だけが過ぎていく海外RPGを思い出しました。
MT4(メタトレーダー4)は、もっとも有名なFXの取引ツールです。
多くの人がこのチャートをもとに売り買いの判断をしているということは、水平線やトレンドラインも効きやすいということになります。
MT4 / MT5プラットフォームですから、FX初心者は迷わずこれを使うことをオススメするのですが、デフォルトのままでは使いようがありません。
MT4は配色を変えたり、表示を拡大縮小したり、テクニカル指標を表示するためのインジケーターが多数用意されているのでそれを使ったりするだけでなく、オリジナルのものをインストールして使ったり、自動売買システムを入れたりすることもできる最大の特徴で、自分が使いやすいように自由にカスタマイズできます。
それだけ自由度が高いがゆえに、初期設定のすっぴんの状態は空っぽというのが唯一のデメリットです。
今回は、MT4を快適に使うための基本的な設定の仕方の紹介です。基本的なことのみに絞っていますので、30分で設定できます。
それでは早速やっていきましょう。
デフォルトの状態はこんな感じです。

こんな風↓にカスタマイズするにはどうすればいいかを解説します。

MT4は、一度設定したら定型として保存できます。
だから、例えばドル円チャートにこれを設定すれば、ボタン一つでユーロドルチャートにも同じ設定で、同じインジケーターを表示させることができます。
1回設定してしまえばそれでOKというのがとても便利ですし、定型をいくつも保存できますので違うインジケーターを使いたい、比較したいと言ったときにも役に立ちます。
取引したい通貨ペアのチャート表示
まずは、取引したい通貨ペアのチャートを表示させます。
ここ↓をクリックします。

いろいろな通貨ペアが出てくるので、取引したい通貨ペアを選択してください。
チャートの下に残高や証拠金の額、保有しているポジションが表示されているところがあります。もしない場合は↓のターミナルのボタンをクリックしておいてください。

ローソク足表示と色変更
そして、チャートをローソク足にし、右側に余白を作ります。そもそもデフォルトの緑色の線はローソク足ですらないため、分かりづらいです。

右側に余白を作る理由は、値動きを考えるときに余白があった方が将来の値動きを考えやすいからです。
上の写真の2か所をクリックするだけでOK。
次は、ローソク足の色を変えてみます。
チャート上で右クリックをし、一番下のプロパティを選ぶとローソク足の色の設定ができます。

好きな色に変更してみましょう。

OKすると、こう↓なります。

ワンクリックトレードを表示させる
ワンクリックトレードとは、クリックすれば、即注文ができるという便利なものです。一瞬の決断が重要なFXにとって無くてはならないものです。ワンクリックで取引出来てしまうのでクリックミスとロットの設定には注意が必要です。

①チャート上で右クリック
②ワンクリックトレードをクリック

以上、簡単です。
ボリンジャーバンドを表示させる
ボリンジャーバンドは、相場が動く幅を予測して、チャートに表示するインジケーターです。価格は、全体の95.45%が±2σのバンド内で動くという性質があります。人気のインジケーターで入れている人は多いです。

MT4に用意されていますので、チャート上にドラッグします。

偏差が1なら1σ、2なら2σ、3なら3σの線が表示されます。

色などを自由に設定できます。
移動平均線を表示させる
ボリンジャーバンドの真ん中のラインが移動平均線となっていますが、期間の異なる移動平均線を表示させたい場合は、Moving Average のインジケーターを使いましょう。

期間や色など、自由に決めてください。

マルチタイムフレーム分析を行いたい場合、例えば5分足に4時間足の移動平均線を表示させたい場合などは、外部からインストールする必要があります。
こちらで個別に解説しているので参考にしてみてください。
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