損切は手動、利確は自動

FXで勝つためには、絶対に守らなければならないルールがある。それは、損切は手動ですること、そして、利確は自動ですることである。エントリーしたら、その根拠が完全に崩れるところにストップロス注文を置く。エントリー後は基本的にチャートは開きっぱなしでしっかりと見ていなければいけない。ほったらかしていたら勝っていました、なんて甘いものではない。自分が想定していたシナリオのどれにも当てはまらない値動きや、その他何かしら不穏な動きがあればすぐに手動でポジションを閉じなければならない。それが損切である。ストップロス注文は万が一のための命綱であるが、その命綱に何度も引っかかっているようではお金がいくらあっても足りない。危険な状態になってから切るのではなく、危険な状態を避けるために切るのである。逆に利益確定は自動で行わなければいけない。確実に到達すると思われる利益確定の指値注文を設置し、その手前で利益確定してはいけない。損しているときは損を回避するために大きなリスクを取ろうとし、逆に利益が出ているときは早く確定させようとしてしまうのが人間の本能であり、プロスペクト理論と言われている。FXで勝つにはこれを克服するしかない。絶対に利益確定は指値注文に引っかかるかたちでするのをルール化すべきである。損切を手動で行うのはとても難しいが、利確を自動でするのはその10倍くらい難しい。プラスに転じたら、つい手動で利確してしまう。これでは利益を伸ばせない。損切ができるようになり、ポジションが自動的に利確されるようになればFXは必ず勝てる。時間軸の長いトレードの場合は、利益が出始めると損切りラインを上げていくことができる。そして損切りラインが建値より上に来た時点で、マイナスがなくなる。最大利確化最小利確のどちらかになるというわけだ。自覚が自動でなされる状態になれば、ようやくチャートから離れることができる。テクニカルも資金管理も大事、だが最も大事なのは損切と利確である。